「トマトが赤くなると医者が青くなる」。ヨーロッパには、このような格言が残されています。非常に栄養価の高い緑黄色野菜のなかでも、真っ赤なトマトに注目が集まるのはなぜでしょう?
その秘密は、トマトの赤い色素、リコピンにあるようです。リコピンは、カロチノイドの一種で、強力な抗酸化作用があります。ガン、糖尿病、動脈硬化など様々な病気の引き金となる活性酸素を消去するパワーは、緑黄色野菜の仲間である人参中のベータカロチンの2倍、またビタミンEの100倍と言われています。 特に最近の研究課題として、トマトに含有されるリコピンが、私たちの身体に優しい天然の強力な抗がん剤としての役割を発揮するということが注目されています。リコピンを摂取することで、細胞を攻撃する活性酸素を退治してくれるため、ガンの発生率を下げてくれると考えられているのです。
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